機関誌エデュフロント バックナンバー

2007年7月 学校評価特集号Ⅰ

表紙

サブタイトル

学校評価の課題と今後の展望-改善につながる有効な学校評価へ-

特集内容

 文部科学省は、「学校評価」のシステム構築をめざす検討を積極的に進め ている。2002(平成14)年から施行された「小学校設置基準」等により、学 校現場では自己評価とその結果の公表が努力義務化され、2006(平成18)年 には「学校評価ガイドライン」が策定された。加えて、昨今の教育改革の流 れの中で、第三者評価の実施に向けての調査研究も着実に進められている。  しかしその一方で、学校現場や保護者の戸惑いもまた大きい。開かれた学 校づくりを進め、改善につながる有効な学校評価を実施するためには、どの ような点に留意すべきなのだろうか。  本号では、広島で行われた教育フォーラムより教育現場の事例を紹介しな がら、これからの学校評価について考えていく。

目次等

第1部 「第2回教育フォーラムin広島」レポート 講演 「島根県の学力向上と学校評価」 鞁嶋弘明 東出雲町教育委員会教育長(開催時) 実践報告 「学校評価を活かした生き生きと前進する学校づくり」 臼井敏夫 呉市立港町小学校校長(開催時) 「尾道市における学校評価システムの構築」 寺地靖仁 尾道市教育委員会課長補佐 第2部 資料編 Ⅰ.「学校評価」推進の背景と施策の経緯 Ⅱ.「学校評価」の現状と今後の展望

取材対象概要

「第2回教育フォーラムin広島 -学力向上と学校評価-」 日時:平成19年2月18日(日)  会場:安田女子大学 7号館 主催:財団法人 中央教育研究所  共催:安田女子大学教育総合研究所 後援:広島県教育委員会,広島市教育委員会,鳥取県教育委員会, 島根県教育委員会,岡山県教育委員会,山口県教育委員会

内容紹介

(本文より)  学校評価ガイドラインでは、「学校評価によるPDCAサイクル」の重要性を 示している。目標を設定した上で教育活動の実行がなされているか、そして 評価結果を改善につなげる具体的な手立てを講じているかが、学校に問われ てくるのである。こうしたPlan(目標設定)→Do(実行)→Check(評価) →Action(改善)のサイクルが機能して初めて、学校評価は有効なものとな りうる。学校運営の改善と教育の質の保証・向上を図ると同時に、一連の活 動の説明責任を果たすことで、開かれた学校づくりが進められ、信頼性の向 上へとつながっていくだろう。「開かれた学校づくり」のためには、学校評 価をコミュニケーションツールとして最大限に活用し、お互いの意見に謙虚 に耳を傾けながら協働体制を強化していくことが期待される。
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